欧州呼吸器学会にて、呼吸器リハビリテーションに関してベストポスター賞を受賞しました。

たばこ病ともいわれる慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、息切れや痰などの呼吸器症状だけでなく、全身性炎症、栄養障害、骨格筋機能障害、抑うつなどを合併することが多く、全身疾患としての包括的な治療の重要性が指摘されています。


呼吸リハビリテーションは薬物療法とともに有効なCOPDの治療法とされています。特に下肢筋の運動が重要であり、COPD患者さんに全身振動運動器(WBV)を使ってスクワット運動を実施したところ、運動能力、および健康状態が改善することが示されました。9月7日から11日にバルセロナで開催された欧州呼吸器学会(ERS2013)で、当院リハビリテーション科の理学療法士が発表し、ベストポスター賞を獲得しました。

日経メディカルオンラインに記事が掲載されました。)                              

今回の研究で使用した機器は振動板の上に立つことによって、足腰を鍛える新しいトレーニング方法です。運動強度が調節できるため、高齢者からトップ・アスリートまで幅広く使用することができます。   

 

高齢者の使用に関してWBVは下肢筋力、歩行能力、バランス能力、慢性腰痛などを改善させることが報告されています。また、転倒や尿失禁の予防効果も報告されています。つまり、WBVは介護予防に有効であるということです。

 

古くから「老化は足から」という言葉があるように、下肢筋を使わないと加齢に伴って筋力が衰えます。また、足は「第2の心臓」とも言われており、静脈を通して血液を心臓に戻すポンプの役割を担っているため、足が弱ると心臓に負担がかかることになります。

 

WBVは受動的要素を含んだ運動である為、努力をさほど必要としないので継続できる運動であり、様々な効果が期待できますので、上記の症状でお困りの方や足の衰えが気になる方は主治医にご相談下さい。

茨城東病院 運動療法主任 伊東 光修

欧州呼吸器学会にて、齋藤院長(右)と伊東主任(左)

全身振動運動器とリハビリ科スタッフ(山田(左)、稲村(中)、伊東(左))