「病理診断支援システムの機能と病理部門incidentの関係を調査する前向き登録研究」のお知らせ

平成29年6月までに当院で病理検査を受けられた患者さんへ

研究の内容

医療事故(accident)までには至らず、患者さんの診療に大きな影響がなかったものの診療上何らかの問題があった事例を、ヒヤリハットあるいはインシデント(incident)呼びます。この文章では、医療事故(accident)と明瞭に区別するため、ヒヤリハットという用語を用います。ヒヤリハットを収集・解析し、対策を行うことが重大な医療事故を防ぐといわれています。
病理検査では、生検や手術などで採取した様々な検体に多種の加工や染色を行います。複雑な手順があるために、医療事故の発生を避けて、効果的かつ安全に病理診断を行うためには、病理業務を補助するIT化されたシステム(病理診断支援システム)の有効利用が必要です。医療事故を防ぐには、病理診断支援システムにはどういう機能が必要かを明らかにするため、病理部門で起きるヒヤリハットを出来るだけたくさん集めて、前向きに登録し、集計・解析します。前向き登録研究とは、過去に起こったことではなく、登録開始日以降に起こったことを同じ基準で登録して行う研究です。

研究を行う理由

病理支援システムは重要な役割を持ちますが、その現状は調査されたことがなく、どのようなシステム構成であれば効果的に医療事故・ヒヤリハットを防げるかは明らかではありません。今回、国立病院機構の病理診断を行っている参加施設からヒヤリハットの収集を行い、各施設の病理診断支援システムとの関係を調べ、医療事故を防ぐために有効な病理診断支援システムのあり方を明らかにしたいと考えています。

対象となるヒヤリハット

当院で病理検査をされた患者さんの病理診断の過程で発生した何らかのヒヤリハットのうち、平成29年1月から6月の間に発覚したものが対象となります。

研究のながれ

参加施設において発生したヒヤリハットは研究事務局に順次登録されます。登録された内容は、登録期間終了後、集計・解析され、病理支援システムのベンダー・基本機能・付属機器・年式・管理体制など様々な要因とヒヤリハットの件数を比較します。

事務局に報告される情報と研究対象からの除外の申し出の仕方

この研究では、患者さんの年齢、性別、生年月日、臨床情報など、患者さん個人に関する情報は登録されません。患者さんから研究参加辞退の申し出が有り、調べた結果、対象となるヒヤリハットがあった場合は、研究の対象から除外させていただきます。ご希望の方は下記連絡先にご連絡ください。この研究の計画書は四国がんセンター臨床研究センターのHPで見ることが出来ます。

院内連絡先

国立病院機構茨城東病院
病理診断科 南優子
電話(施設代表):029-282-1151
Fax番号:029-282-7156

研究代表者

国立病院機構四国がんセンター
病理科 寺本典弘
電話(施設代表):089-999-1111
Fax番号:089-999-1178